2020年にたこ焼きのサブスクリプションサービスをスタートさせ、5000円程度のお金を毎月支払えば8個入りのたこ焼きが毎日無料で食べられるという業界初の試みを行っている「元祖どないや」。この元祖どないやを運営しているのが株式会社アドジックスです。代表取締役社長を務めるのは藤末雅彦さんです。株式会社アドジックスはADGEXと書き、「ambition development grow expand」の頭文字をとり、つけられています。直訳すれば、野心の開発は拡大するですが、藤末雅彦さんは株式会社アドジックスでの活動を通じ、どんな「野心の開発」を拡大させていくのか、そこから藤末雅彦さんの魅力を探ります。
藤末雅彦さんが会社に託した想い
株式会社アドジックスのホームページの中には、「ご挨拶」というページがあります。そこを見ると株式会社アドジックスがどんなことを目指して企業活動をしていくかが書かれています。そこに大きく書かれていたのは、「共に歩む心！！」です。この場合の共に歩むというのは、株式会社アドジックスだけでなく、その相手であるクライアントです。お互いがWin-Winの関係で成長をしていくことを株式会社アドジックスは考えているとしています。仕事を普通にこなすのではなく、仕事を通じて会社も社員も、そして藤末雅彦さん自身も成長できるよう、共に歩む心を会社の基本理念にするだけでなく、「アドジックス魂」として浸透させていくことを宣言しています。
「アドジックス魂」を浸透させていくには、会社も社員もそれぞれが日々成長を続けていく必要があり、情報収集、分析を徹底して知識を蓄えていき、その中でクライアントの期待に応えていくための努力は惜しまないと藤末雅彦さんは考えています。
藤末雅彦さんの想いを具現化した事業
株式会社アドジックスの代表的な事業は、飲食直営チェーン事業と飲食店FC展開事業、いわゆる「元祖どないや」の運営です。妥協を許さずに本物を提供し続ける企業であることを目指すとホームページの中で宣言しています。元祖とないやのホームページでは、たこ焼きの味にこだわっていることをアピールしており、「素材」だけでも楽しめるたこ焼きであると胸を張ります。この場合の「素材」とは、タレやマヨネーズなどをかけず、素焼きや塩で食べてそのおいしさがわかるレベルに、生地が最高においしいという意味です。
そのこだわりはさらに細かく、元祖どないやがオリジナルで作っているミックス粉を作る際に、漫才や笑い声を聞かせながら作っています。「職を通じて、お客様に笑顔をお届けしたい」というのがその理由です。一見すると非科学的ではないかと思われがちですが、そこがポイントなのではなく、少しでもおいしいものを食べてもらいたいという気持ちがこの場合、とても重要です。
藤末雅彦さんは1人でも多く自分の仲間を増やしていこうと考えています。例えばフランチャイズ展開をするにあたり、これまでに飲食業や店舗経営の経験がない人でも安心して開業が行えるようにバックアップを行います。フランチャイズに加盟した場合は、まず立地調査を行ってから参加者の資金から計画を立てていき、店舗の工事、教育、指導など様々な部分で株式会社アドジックスがすべてフォローをしていきます。たとえ未経験であったとしても、株式会社アドジックスが全面バックアップを行い、お客さんが来やすい場所で店舗展開を行っていくため、あとは熱量次第でいくらでも売上を出していけるというのが、狙いです。藤末雅彦さんが考える「共に歩む心」をまさに体現しているといっても過言ではないでしょう。
藤末雅彦さんはホテルの仕事にも乗り出していく
元祖どないやを通じて食に関する事業を展開する藤末雅彦さんですが、これ以外にもホテルに関する仕事を展開します。その1つがホテルの飲食事業です。ホテルの中にはテナントの1つとして飲食店が入っている場合がありますが、そのテナントに株式会社アドジックス関係のお店が入るというものです。例えば2018年にはアパホテル東梅田 南森町駅前の1階にレストランをオープンさせています。このレストランでは朝食ビュッフェを行っているほか、昼間はランチメニュー、夜はディナー料理など朝と昼、夜で全く違う一面を見せるのが特徴的です。ホテルの飲食事業では、ニーズに合わせる形でメニュー開発などを行っていき、人材面での支援、ブランドイメージを高めるためのバックアップも行うなど、時に裏方に徹するのもポイントです。
ホテルの清掃事業では、ホテルの館内を常にきれいに、清潔に、衛生的に保つことを心がけており、株式会社アドジックスの仕事がクライアントであるホテルの評価に直接つながっていくため、かなり重要な役割を担っています。こちらも裏方ではありますが、行っている仕事はホテルのお客さんへの接客と、非常に密接し、関係のある部分です。株式会社アドジックスでは、「3つのお約束」を打ち出しており、ホテル清掃に全力を尽くします。
共に歩む心が藤末雅彦さんの魅力
株式会社アドジックスでは飲食業とホテル関係の仕事、大きな柱2つで成り立っています。コロナ禍の現状ではどちらも苦戦を強いられ、全くコロナ禍の影響を受けていないとは言い難い情勢です。にもかかわらず、藤末雅彦さんをはじめ、株式会社アドジックスの社員たちは弱音を吐かず、仕事に取り組んでいます。そこには「共に歩む心」があり、藤末雅彦さんはもちろんのこと、社員もフランチャイズ展開する企業もクライアントもホテル清掃に携わる従業員も同じです。今は耐えるときですが、必ずその困難を乗り切れる、そんな気持ちがあるからこそ、力強く営業を続けていけるのではないかと考えます。藤末雅彦さんの魅力は、「共に歩む心」にあると言ってもいいでしょう。
まとめ
藤末雅彦さんにとって株式会社アドジックスを通じて、様々な面で成長を続けているはずです。31歳の若さで株式会社アドジックスを立ち上げ、設立15年が経過しようとしています。企業を15年も運営し続けるというのは実は結構難しく、設立30年だけでもかなりの一握りです。15年でもそれなりのところにいるため、藤末雅彦さんの15年はとても有意義で、大きく成長につながっている部分もあるはずです。最大の難関であるコロナ禍は、株式会社アドジックスだけでなく同業他社にも大きな影響を与えていることでしょう。しかし、元祖どないやで言えば六本木店や西麻布店を2021年に入ってオープンさせるなど、かなりの勝負手を放ちます。「共に歩む心」でどこまでやっていけるのか、藤末雅彦さんの挑戦は続きます。