「今を生きる楽しさ」を!

「今を生きる楽しさ」を!

ジャパネットたかたといえば、創業者の高田明氏の特徴のある声と語りの通販番組を思い出しますが、高田明氏が引退した後に株式会社ジャパネットホールディングスの代表取締役社長に就任したのが創業者の長男である高田旭人氏です。
高田旭人氏は東京大学卒後、野村證券(株)に就職、2004年にジャパネットたかたに入社し、2015年からジャパネットグループの持ち株会社である(株)ジャパネットホールディングスの代表取締役社長兼CEOに就任し、様々な改革により業績をあげ続けています。

企業理念と事業運営

同社は、関わるすべての人の「今」を楽しくしたいと理念のもとに「今を生きる楽しさ」を! というキャッチフレーズを掲げています。そのために、商品選びとサポートに力を入れ、従業員一人ひとりが顧客をイメージし後悔しない製品を届けることをモットーといます。
ジャパネットグループは、当初の2社体制から専門的な業務ごとに会社を立ち上げています。(株)ジャパネットホールディングスは、グループ全体の人事戦略、経理戦略、広報戦略、情報システム開発を含む経営戦略をバックオフィス業務を行っています。

時間管理と社内環境整備

高田旭人氏が会社を引き継いだ当時は、実際には非効率になりかねない休日出勤や深夜残業など長時間労働が当然という雰囲気が社内にありました。しかし、創業時から成長発展時の長時間労働も認めざるを得ないとしても、持続可能な経営のために改革を断行しました。その内容は、リフレッシュ休暇制度・ノー残業デーの導入、パソコンの更新、固定席からフリーアドレス制、会議運営のルール化、個人資料の量的見直しなどを矢継ぎ早に導入しました。同時に70トン近くの不要資料や机なども処分しました。併せて残業削減率の割合に応じ、グループ会社内の手当を増やす改革も実施しています。また、8,000品目以上あった取り扱い商品を約600種類まで減らす選択と集中を実施し、販売価格・ロジスティックスやアフターサービスの改善をしています。
その結果、2015年以降毎年売上高が拡大しています。

自ら考える組織

高田氏は、一人のカリスマがけん引する体制から社員が意志と判断力を持って業務を行う自立した組織に改革し、「今を生きる楽しさ」を実感できるサービスを提供する会社にするという目標の達成を目指し続けています。