株式会社CAMPFIRE代表取締役社長、家入一真の居場所を創る活動とは

家入一真の原点となった学生時代と起業するまでの道のり

家入一真は1978年に生まれました。中学時代から人間関係で孤立してしまうことがあり、福岡県立玄界高等学校に進学するも高校1年時のいじめを原因に中退。それからは3年間の引きこもり生活を送りました。幼いころから絵を描くのが好きだったことから、何浪してでも東京芸術大学に入学しようと大学入学検定に合格し、美大の予備校に通います。その後、地元の美術大学に合格しましたが父親が交通事故で働けなくなったことにより1998年にデザイン会社に就職しました。もともと人づきあいが苦手だったことと、今までまともに働いたことがなかったことから何度も会社をクビに。そんな状況を打破すべく、家入一真は2003年に株式会社paperboy&co.(現GMOペパボ)を設立。当時は誰にも会わず月20万円くらいの稼ぎになれば良いと思っていたそうです。しかしペパボで始めた低価格のレンタルサーバーサービス「ロリポップ!」が想定外の売り上げになり、次第に社員も増え始め、家入一真自身も「自分のつくった場所に仲間が入ってくることの心地よさ」を感じ始めるのでした。それから飲食業の失敗を経て2011年に創立したのが、クラウドファンディングのプラットフォームを提供する株式会社CAMPFIREです。

家入一真はなぜ連続起業家になるまで成長できたのか

現在、家入一真はBASEやNOW、studygiftなど数多くの事業を手掛けていますが、その成功の裏には家入一真の「失敗を失敗を捉えない」という考え方が大きく関与していました。家入一真は上手くいかなかったことは何でも失敗ではなく保留として保存します。その保留のフォルダの中身は、何年かかっても悪あがきしながらチャンスを狙っていくのです。さらに、家入一真には野心がなく単純に誰かを喜ばせるために起業するという動機があり、心理的な負担が一切ないというのも成功の理由かもしれません。

「誰もが声をあげられる社会に」家入一真の社会への取り組み

家入一真が手掛ける事業の中には「居場所創り」なるものがあります。これは、かつて居場所を失ったことがある家入一真だからこそできる事業であり、家入一真が最終的に目指しているのが「誰もが声をあげられるような社会」。いずれは家入一真の提供した居場所から巣立ち、自分の居場所を創れるようになれば良いと家入一真は語っています。