NTT株式会社 澤田純の考えるアフターコロナの経営方針

澤田純の生い立ち

澤田純は1955年に大阪府で生まれました。高校は京都府立桂高等学校で、卒業後は京都大学工学部に進学。1978年に同大学を卒業したのち、日本電信電話公社に入社しました。1985年には民営化に伴い日本電信電話に入社し、大学で培った土木工学の知識を生かして、主に所外設備の開発を担当していたそうです。当時は電柱や鉄蓋、マンホールを担当し全国の鋳物メーカーを見学したり、支店の課長についていたころは朝5時に取引先に出向いたりすることも。その後、1998年にNTTアメリカバイスプレジデントに就任し、事務所の開発など前任者のいない仕事を多く担当。この時、澤田純は成功法を学んだと言います。まずは自分の知識がどこまでなのかをしっかり把握すること。そして相手の話をしっかり聞き、なぜそういう構造なのかを調べ、計画を立てていくのですが、ここでしっかり責任者であることを自覚して相手の信頼を得ることが大切であるということ。それからは2000年にNTTコミュニケーションズに出向し、経営企画担当部長や関西支店市長など数々の役職を担当。2014年に日本電信電話の代表取締役を経て2016年にNTTセキュリティを設立、そして2018年NTT株式会社を設立しました。

これからのデジタル産業のあるべき姿とは

第5世代移動通信システム(5G)の導入といった技術面の革新だけでなく、環境問題の露出や最近のコロナウイルスなど、時代は常に変化を遂げています。澤田純はこうした技術の急速な進化と、社会の変化に対して柔軟に対応していくことが大切だと言います。海外と日本で作戦を変え、海外ではGAFAのアマゾンと顧客の関係を結び、日本では5Gをキーワードに事業を拡大していく方針です。

ベンチャー企業にも劣らない澤田純の「働かせ改革」

コロナ禍で浮き彫りになったのが「リモートワークの重要性」ですが、職業の中には出勤せざるを得ないこともあります。澤田純はこの状況を見て、まずはこういった職種のそもそもの構造自体を変えていくべきだと方針を新たにしています。さらにベンチャー企業などで多く見られる、働き方改革やリラックスできるオフィスなど、革新的な働き方。澤田純はこの働き方改革にも注力する予定で、まずは経営者の思考をコミュニケーションを通して共有し、社員をフェアに評価、尊重させる「働かせ改革」なるものを実行するのだとか。今後は澤田純の若者に負けない革新計画で、日本のインターネット事業だけでなくNTTグループに新しい風を吹かせることができるでしょう。