~メルカリ 代表取締役 山田進太郎 日本最大のフリマアプリ「メルカリ」 スマホユーザー同士を物でつなげるプラットフォームを作った創業者~

山田進太郎
経歴:1977年愛知県出身。自営業の両親の元で育つ。東海中学、高校を経てから早稲田大学教育学部へ入学。大学在学中に楽天でインターンを経験。そこで楽天オークションの立ち上げに参画。2001年にウノウを設立。新作映画情報サイト「映画生活」を立ち上げ(後にピアに売却)。また、写真共有サービス「フォト蔵」の企画・開発・運営を行う。2009年にはソーシャルゲームに参入。「まちつく!」などのヒットタイトルを打ち出す。2010年にウノウの株式を米国のジンガ社に売却。2013年にメルカリを創業。スマートフォン普及の時期と重なり、リリースから順調な滑り出しを記録する。

創業経緯

上述通り、山田氏の両親は自営業者であった。そのため、教育方針も「やるやらないの判断は自ら行え」だった様子。山田氏は学生時代は全力で遊んでいた様子。また、そういった両親のもとに育ったこともあり、本人も会社に帰属してサラリーマンとして働くという意識は低かったようだ。それもあってか、大学在学中の楽天でのインターンは非常に刺激的な経験であっただろう。
大学卒業後は自身が思い描いていた通り、ウノウ株式会社という会社を立ち上げる。ここで山田氏はエンドユーザー向けのコンテンツを数々リリースしていく。事業単位で売却をしていきながら、最終的に米国のジンガ社に自身の保有する株式を譲渡し、財産を築く。事業売却後は、海外を見るために世界をめぐる旅に出る。新興国を中心に旅をした山田氏の目に留まったのは南米で身を粉にして働く少年の姿。この実情を変えたいがどうすれば実現できるのかという問題意識を抱えたまま帰国する。
そして、山田氏は「世界に通用するwebサービスを創りたい」という思いと創業当時から目指す社会観である「循環する社会」を実現するため、2013年2月にメルカリを創業する。そういった想いもあって、限りある資源を有効活用しながら人々を豊かにしていくという事に着目してネット上にフリマモールを構築。
使っては捨てるという現代人の思い込みを変容させ、モノの循環を実現する。

エピローグ

社会課題に対して問題意識を抱える人は多いであろう。ただし、全員が山田氏のように行動できるわけではない。裏を返せば、行動すれば何等かの反応が得られるという事だ。社会を変えたいと思う人は、是非とも行動してみてはいかがだろうか。