エネルギー無償の時代に!株式会社Looop中村創一朗が望む社会とは

幼いから海外と接点があった中村創一郎の生い立ち

中村創一郎は1978年に京都府に生まれました。父親が海外を飛び回るレアメタル関連の商社マンだったこともあり、中村創一郎は海外と接点の多い少年だったと言います。その後国立東工大付属高校に入学するも、2年に進級できずに留年が決定し、落ち込む一方で「15歳になったらヨーロッパで一人旅をする」という中村家の伝統に則って、中村創一郎もヨーロッパを旅しました。数々の有名大学を見学して刺激を受けた中村創一郎は帰国後に高校を中退し、大学入学資格検定を1年で取得。杏林大学に入学後、1998年に中国の北京語大学に念願の留学を果たしました。大学卒業後は中国で日系企業と中国企業の橋渡しを行うコンサルティング企業に就職しましたが、性に合わないと、3年で退職。日本に帰国した後、2007年に株式会社UMCに入社し父親と同じようにレアメタルの販売事業に携わりました。

東日本大震災でのボランティアがきっかけでLooopを起業

中村創一郎がLooopのきっかけを決意したのは2011年3月11日に発生した東日本大震災でした。当時、電力の供給がストップした被災地に独立型太陽光発電の設置ボランティアに携わった中村創一郎は、地球上どこにでも存在する自然エネルギーの可能性を感じ、仲間を集って、同年に株式会社Looopを設立しました。起業のきっかけとなった出来事はもう2点あり、1つは前職のレアメタル販売で培ったノウハウ。そして2つ目が、学生時代に読んでからずっと心に秘めている「人類の未来は全方向に無限大」という本の内容でした。これにボランティアの経験が加わり、Looopの設立に踏み切ったのです。

中村創一郎の願う「エネルギー無償化」で人類にどんな影響があるのか

国内でソーラー発電所の設置と太陽光発電機の販売を手掛ける傍ら、中村創一郎は海外への進出も狙っており、東日本大震災をきっかけにエネルギー問題の第一線に立たされた日本から世界にインパクトを与える仕事を目指しています。そしていつか実現させたいと願っているのが「エネルギーの無償化」。コストのかかる石油や石炭に代わって、誰もが平等に得ることができる自然エネルギーが普及すれば、戦争や紛争がない未来も遠くはないでしょう。さらに、エネルギーの在り方の変化によって人類のあらゆる可能性も無限大に広がっていくと、中村創一郎は考えています。