株式会社フォーシーズの代表取締役である淺野秀則はどのようにしてピザーラを成功させたのか?

淺野秀則の生い立ち

淺野秀則は1953年に東京で生まれました。親は紙器メーカーを経営していて、その3代目である淺野秀則は何不自由ない生活をしていました。父親からは「勉強する必要はない」「将来は社長になるんだから人を使うことだけ覚えなさい」と教育されていたそうです。それが、淺野秀則が16歳のときに父親が42歳という若さで倒れました。それから考え方が変わって、会社を継ぐのではなく、別の新しい会社を創業して家庭を支えていこうと思ったそうです。その後、慶応大学の商学部に進学して、そのときにいろいろなアルバイトをしました。在学中にはお店をオープンして経営していたこともあります。そして、大学卒業後の1980年4月に株式会社フォーシーズを設立しました。

フォーシーズが成功するまで

会社を設立してから、何か儲かるものはないかと探していたときに、映画の「E.T.」を見ました。それはピザのデリバリーのシーンから始まり、それを見た瞬間に淺野秀則は面白いと思ったそうです。そこで、1985年にドミノ・ピザにフランチャイズ加盟を申し込むのですがこれは断られました。そこで、自ら宅配ピザチェーンを展開することを決意します。せっかくだから日本人向けのピザを作ろうと考えて、いろいろと試行錯誤を繰り返しました。そして、1987年の4月に東京の目白にピザーラ1号店がオープンしました。そのあとは、1989年の12月に秋田県にお店をオープンさせて、全国展開を進めていきます。1991年からはピザーラのテレビCMが放映されて、話題のタレントや俳優などを起用して注目されました。積極的にピザの開発に取り組み、これまでに生まれたレシピは1,000を超えているようです。食材にも徹底的にこだわっており、そのような努力が認められて、今ではピザーラは日本初のピザチェーンとして定着しています。

現在の株式会社フォーシーズとこれからについて

株式会社フォーシーズは東京都港区に本社が所在し、資本金5,000万円の会社です。売上高は662億円(2019年11月実績)、従業員数は正社員が1,240名(2019年11月実績)います。ピザーラだけではなく、今では外食事業やロブション事業なども手がけています。イベントにおける飲食提供や商業施設イベントのプロデュース、婚礼プロデュースなどのサービスを展開しています。淺野秀則は美味しさや感動を伝えることを大切にしています。淺野秀則を中心とした株式会社フォーシーズは今後もさまざまなサービスを提供して人々を幸せにしていくでしょう。