コーチ・ユナイテッド株式会社元代表取締役社長、有安伸宏がエンジェル投資家に転向?のスタートアップへの取り組みとは

有安伸宏の生い立ち

有安伸宏は1981年に神奈川県で生まれました。慶應義塾大学在学中に起業経験があり、卒業後にはユニリーバ・ジャパンに入社。ユニリーバではシャンプーなどの消費財に関するマーケティング事業に携わっていました。有安伸宏が、インターネットを通じて習い事のプライベートコーチと繋がることのできるサービス「コーチ・ユナイテッド株式会社」を設立したのは2007年のこと。事業は順調に拡大していましたが、2013年にはコーチ・ユナイテッドの全株式をクックパッドに売却してしまいました。その後、2015年にTokyo Founders Fundを共同設立し、アメリカのシリコンバレーのスタートアップへの投資や、創業間もない企業に投資をする「エンジェル投資」を行い、現在も投資家として活躍しています。

コーチ・ユナイテッドの「習い事サービス」が成功した理由

実はドラムを習っていた弟が「ドラムを習いたい人いますか」と募集したことが、有安伸宏がコーチ・ユナイテッドの設立を志したきっかけでした。この募集には10人近くからの問い合わせがあり、会社を設立した初月の売上は100万円ほど。この時、ニーズが確かにあるということに加え、そのニーズをネットで動かすことができるということに喜びを感じたそうです。さらに有安伸宏は、コーチ・ユナイテッドを設立する前にユニリーバでシャンプーのマーケティングをしていた経験から、サービスを生み出す際はまずは消費者の視点に立って考えるという方法でサービスを開発。こうした開発意識に加え、有安伸宏の「自分の作ったサービスでいろんな人が幸せになることが嬉しい」という感情が、コーチ・ユナイテッドの成長を支えたのです。

投資家として新しい可能性に投資し続ける有安伸宏の信念

2013年に自ら設立したコーチ・ユナイテッドをクックパッドに売却した有安伸宏は、現在個人のエンジェル投資家として活動するほか、著名エンジェル投資家10名が参加する「Japan Angel Fund」に所属。事業成長のための知識を広めるというチームの信念をもとに活動しています。このJapan Angel Fundの活動ではただ資金を投じるだけでなく、実際にその業種で成功した人間からの経験談や知識も一緒に提供することで、より事業拡大を促進させるというものです。今後若者への出資が増える中で、まだ経験未熟な若年起業家が成功する道しるべとなり、日本全体に大きなインパクトを与えるでしょう。