高橋正巳がUber Japan社長に就任するまで
高橋正巳はアメリカのシカゴ大学を卒業した後、2003年にSONYに入社しました。海外転勤を繰り返し、海外の市場を生身で体感して「すごいヒット商品を生み出すのに貢献したい!」という目標をモチベーションに働いていたといいます。2011年にはフランスに渡り、インシアード大学で経営学修士の資格を習得。卒業後はサンフランシスコでベンチャー企業の発掘や買収・投資案件に従事ました。そんな高橋正巳が初めてUberに出会ったのは2012年。友人が利用していたのをその目で見たとき、高橋正巳は注文から受け取り、さらには決済までが非常にシームレスであることに衝撃を受けました。そして2014年に高橋正巳にUber日本導入のためにUber Japanに入社しないかという誘いがあったのです。
UberEATS成功の秘密!高橋正巳が日本にUberを導入した理由
海外での生活が長かった高橋正巳は日本の素晴らしさを実感するとともに、いま日本にないものの良さを日本にも伝えたいという想いがありました。SONYで働いていた時も、日本にないものを持ち込むことが刺激になるのではないかと考えていたり、初めてUberに出会ってからは「このシステムを日本で使うとしたら、どう使われるのだろうか」をひたすら構想したりしていたそうです。実際、Uberというサービスは日本では前例のないもので、日本でそういった前例のないものを広めるのは難しいという傾向があります。それでも高橋正巳がUberを日本に持ち込んだのは、より良いものを日本に伝えたい、つまりUberに相当な価値を感じていたからと言ってよいでしょう。またUberの方針のひとつに「完璧を目指すよりまずは実行すべし」という言葉があります。導入当初はドライバーと消費者の対面でのやり取りや、ドライバーへの信頼について不安な声が上がっていましたが、ドライバーのレビュー制度を筆頭にサービス品質の可視化により、今やUberは東京でなくてはならないサービスとなりました。
Uberが日本の高齢化や過疎化を解決に導く?
実はUberの企業理念に「Celebrating Cities(都市をたたえる)」というものがあります。これはシャアサービスによって地域に都市のような快適さを提供するというもの。日本ではまだUberEATSのみの展開となりますが、今後は車の空席に乗車できるサービスなども日本に導入されていく予定です。これにより、公共交通機関が衰退しつつある地方の過疎地域や、高齢者ドライバーの交通事故など、日本で顕著に表れ始めている高齢化問題を世界からの刺激によって解決していくことになるでしょう。