フォートラベル設立者、元代表取締役社長 津田全泰がフォートラベルを売却したワケとは

津田全泰の経歴

津田全泰は1976年群馬県桐生市で生まれました。慶應義塾大学総合政策学部出身で、在学中には8人目のメンバーとして楽天株式会社に入社。卒業後も楽天で業務を続け、出店営業、広告企画、システム開発などを担当しました、2001年には楽天トラベルの立ち上げに参画するなど、当時ベンチャーだった楽天の発展に大いに貢献しました。その後退社し、2003年に旅に関する情報の口コミや価格比較サービスを提供するフォートラベル有限会社を設立。2005年にはカカクコムに売却し、3年後の2008年にフォートラベルのようなサービスを医療分野で提供する株式会社ヨセミテを設立しました。

津田全泰がフォートラベルを立ち上げたきっかけとは

津田全泰は楽天に努めていたころから起業することを目標としていました。ビジョンとして、自分で自信をもってサービスを出してデビューしたい、将来自分の手からサービスが離れても「あのサービスは自分が作ったんだ」と孫に自慢できるような、よいWebサービスを作りたいという2つがあったそうです。そんな思いの中で生まれたのがフォートラベル有限会社でした。フォートラベルでは利用者が旅行に関する情報の比較が簡単にできるだけでなく、旅館などの事業者も新しいサービスを提供できるようなシステムを目指しています。

津田全泰フォートラベル売却の背景と現在の事業

2008年、経営が順調だったのにも関わらずカカクコムにフォートラベルを売却してしまった津田全泰。津田全泰はもともとバイアウトするつもりでフォートラベルを創業しました。創業当時の26歳の時点でこの会社の社長を続けるというビジョンが見えなかったそうです。実はこの売却にも数多くの企業からのオファーがあったそうですが、その中からカカクコムを選んだのはカカクコムが中間メディアで消費者寄りだったからだそう。さらに旅行に関するサービスを提供していないカカクコムと組むことで、よりフォートラベルが発展しそうだと考え、カカクコムへの売却を決定しました。その後津田全泰はフォートラベル立ち上げで培った知識や得た資金をほかのインターネットビジネスで生かせないかと試行錯誤します。そんな中で思いついたのが、フォートラベルのようなサービスを教育・医療分野で提供すること。ニーズが高いにも関わらず、規制の厳しさや儲けづらさから参入者のいないこの業界に参入していけるのは自分しかないとヨセミテの設立を決意したのです。津田全泰は今後、医療分野の他、教育、寄付、貢献の分野への参入も目指しています。