趣味から始まった⁉グリー株式会社代表取締役社長 田中良和がグリーを立ち上げるまで

田中良和の経歴

田中良和は1977年に東京都三鷹市で生まれました。中学時代にはトフラー著「パワーシフト」を読んで、情報化による社会の変化と、それを生み出す情報通信分野に強い興味を持っていたそうです。それから日本大学法学部政治経済学科に進学。米国に短期留学した際に初めてインターネットというものに触れ、インターネットの普及で劇的に社会の情報化が進んでいくことを確信した田中良和は、インターネット関連のビジネスに就くことを決意。卒業後はソニーエンターテイメントに一期生として入社しました。しかし自身の希望していた職務内容とは違い、新しいことを始めるのにはベンチャーのほうが適しているかもしれないと楽天に転職。楽天では個人間オークションやブログ、アフィリエイトなど様々な新規事業の企画・開発に携わりました。そんな中、2003年に個人の趣味で開発を始めたのが「GREE」というSNSサービス。2004年には一般公開を開始し、10月には楽天を退社。同年12月には利用者の急増で運営が行えなくなるほど人気のサービスになったため、グリー株式会社を設立しました。

田中良和を魅せたシリコンバレーで流れる価値観とは

田中良和の生まれた時代は「できるだけ努力しないほうが良い」という時代でした。そんな風潮の中で育った田中良和はシリコンバレーに行った際、シリコンバレー内に流れる「新しいビジネスを生み出すことで、未来の社会を自ら創造する」という価値観や考え方に魅了されます。同時に当時では絶対に実現しないとされていた技術を探求していくシリコンバレーの意識の高さにも圧倒されたと言います。GREEはもともと「インターネットを通じて世の中を変えることができるんだ」という田中良和の小さなアイデアから生まれ、個人の資金と時間を費やすボランティアとして始めたサービス。いつでもやめることはできましたが、利用者がいる以上やめることはできないと、自分でチームを作り、新しい何かを生み出す選択をしたのです。

田中良和はグリー株式会社をどう先導していくのか

田中良和は、今後グリーをさらに大きな会社にしていきたいと考えています。これには明確な理由があり、より良いサービスはできるだけ多くの人に使ってもらうためなのだとか。さらにコミュニティサイトとして日本最大の規模を目指しながら、インターネットが及ぼす社会の変化に自分たちも加わりたいというビジョンを掲げています。