寺田親弘
経歴:1976年東京出身。経営者の父の元で育った事もあり、小学生時代から起業を意識しながら生活をしていた。また、寺田氏は幼少期より戦国時代の書籍を読むことが多く、現代社会で天下を取りたいという意識を持ち始める。中高卒業後、慶応義塾大学環境情報学部に入学。卒業後は大手総合商社である三井物産に入社。情報産業部門で、シリコンバレー勤務も含め、日米のIT業界に精通。その後、2007年にSansan株式会社を設立し、B2Bの名刺管理サービス「リンクナレッジ(現・Sansan)」を開始。2012年には、個人向け無料名刺管理アプリ「Eight」を開始。高い成長の可能性を秘めた事業を立ち上げ、それをマーケットリーダーへと発展させることができる優れた起業家に贈られるThe Entrepreneurs Awards Japan U.S. Ambassador’s Award(駐日米国大使賞)を受賞(2011年)。国内で数少ないユニコーン企業とも呼ばれており、2019年6月に東証マザーズへ上場。
創業経緯
寺田氏がそもそも名刺管理領域に進出しようと考えたのは、寺田氏自身が名刺管理に困っていたからだという。会社に入ると何百何千の名刺を受け取る。当時はその管理方法はいかにも前近代的な方法しかなかった。しかし、そこで妥協できるような情報ではない。大切な情報だから破棄するわけにもいかず、非常に無駄が多いと感じていたという。会社員時代は上司、先輩から電話がかかってきて、「机の上にある名刺の束から○○さんの名刺を探して電話番号を教えてくれ」という依頼がよくあったそうだ。周りの誰もが名刺管理の厄介さに困っていたという。
また、名刺のIT管理をすれば個人の人脈可視化も行える。どの部署の誰が、どの会社の誰と名刺交換をしているのかがすぐにわかるため、ビジネスの展開につなげやすいというメリットがある。これらの発想をもとに、寺田氏はクラウド名刺管理サービスの事業化に乗り出します。また寺田氏は”sansanがあったから世の中はこう変わった”と言われるような会社にしたいと言っています。
エピローグ
物を管理したりする煩雑さがわかるため、sansanのようなサービスがあることに大変ありがたく思っている。実際に使っているがUIが直感的でわかりやすく、メールアドレスや電話番号を端末に登録せずともすぐにわかるため非常に重宝している。「こんなサービスないのだろうか」と思って検索しても出てこなかったら、非常にチャンスなのではないだろうか。