株式会社カクヤスの社長である佐藤順一、会社を大きくした社長の生い立ちや考え方に注目しました!

佐藤順一の生い立ち

佐藤順一は1959年に東京都で生まれました。小さい頃はおとなしい少年であり、起業家になるような子供とは思われていませんでした。ただし、高校時代には教師に向かって将来は起業家になりたいと答えていて、この頃より起業することを夢見ていたようです。筑波大学に進学して、同校を卒業してからは、カクヤス本店に入社します。こちらは祖父が設立した会社です。

社長になるまで

佐藤順一が入社してからバブル景気が到来して、会社の売上はどんどん上がっていきました。しかし、バブルが崩壊すると売上が落ちていき、ついには赤字転落の可能性が出てきました。そこで、酒類を安く販売することを始めました。その際には並行して宅配のサービスも始めました。これは多くの人に受け入れられたため、次第に売れ行きが好調になっていったのです。その頃に、父親が社長を退くことになって、佐藤順一が社長になりました。1993年のことであり、この時に佐藤順一は34歳でした。その後に、宅配料を無料にしました。また、都心にも出店を開始しました。このようにして、順調に佐藤順一は社長として経営を進めていったのです。

現在にいたるまで

日本では酒の売上が落ちていきました。また、コンビニなどが酒の宅配サービスを開始しました。これらは会社にとって大きな脅威となります。そこで、佐藤順一は店舗を都内に広く展開していき、23区内において、ビール1本から注文を受けて、2時間以内でお届けするというサービスを開始しました。また、普通の消費者だけではなくて、飲食店などからの注文にも対応するようになりました。これらの工夫によって、しだいに経営状態が良くなっていき、2006年には黒字に転じました。その後も店舗を増やしていって、23区内では知らない人がいないおなじみの存在となっています。佐藤順一の手腕によってカクヤスは都内を代表するお酒販売のお店となったのです。

そんな株式会社カクヤスは資本金1億円、売上高1087億1,500万円(2019年3月期)、従業員数1,290名(2016年3月31日時点)の企業です。都内だけではなく、神奈川県の横浜市や川崎市、さいたま市、大阪府などにも展開しています。お酒の安売り競争から宅配の分野に転換したことで成功を収めました。今後も佐藤順一の鋭い才覚によって、時代を乗り切っていくでしょう。業界内で唯一無二の存在として会社が認められていて、それに佐藤順一は大きな貢献をしているのです。