資源枯渇を救うTBM株式会社代表取締役社長 山崎敦義が手掛ける「LIMEX」技術

山崎敦義が株式会社TBMを設立するまで

山崎敦義は1973年に大阪府岸和田市に生まれました。中学卒業後は大工として働き、20歳で初めて中古車販売の企業を立ち上げました。その後も複数の事業立ち上げを行い、2008年に台湾で生産されていた、石が原料のストーンペーパーに感化され、輸入を開始。しかし品質の悪さや重さ、価格などが原因でまったく売れず、改良がなかなか施されないことから自社で開発することを決心。2010年に日本に工場を建てる計画を立てました。まずは大学などの研究所を借りてサンプル作りからスタート。特許を固め、作れる自信が持てたところで小さな機械メーカーとの共同開発に移行。実証評価を重ね、完成が近くなったら今度は大きな機械メーカーとの開発を開始。そこでも試験を重ね、ようやく資金調達に踏み切ります。幸いにも経済産業省からのお墨付きを得たため、次々に有名企業や投資家からの投資が舞い込みました。そして、2011年にようやく株式会社TBMの設立が完了したのです。

資源枯渇問題を解決するTBMの「LIMEX」技術とは

山崎敦義が開発した「LIMEX(ライメックス)」は石灰石とポリオレフィン樹脂という樹脂から作られます。そのため、木や水が一切必要なく、昨今の課題である重大な資源不足に対して画期的な開発とされているのです。その証拠に2019年には第一回日本オープンイノベーション大賞、経済産業大臣賞を受賞。LIMEXのきっかけであるストーンペーパーで課題となっていた、扱いにくさもクリアし、現在LIMEXはメニュー表や名刺、地図やポスター、冊子やチラシなど様々な紙製品として利用されています。さらにLIMEXはプラスチックの代替製品としても利用でき、レジ袋や食品トレー、文具などの生活用品としても利用が可能。現在は生分解性の製品にも力を入れています。

山崎敦義が「LIMEX」の技術で目指す未来

山崎敦義は日本のLIMEX技術をもって、世界全体での環境負担軽減や持続的な開発に貢献を自身の目標と企業理念に掲げています。さらに、重大な水不足や石油資源不足に直面している国や地域に展開し、産業及び雇用の創造を行うことで、資源枯渇に大きく貢献できるのではないかと考えています。水資源が豊富な日本で暮らす我々にもいずれか訪れるであろう水不足に対し、山崎敦義が率いるLIMEX事業はまさに画期的な開発。この開発によって資源不足の未来が少しでも良い方向に傾くよう期待したいですね。