ITの新技術にできることとは?andfactory株式会社、青木倫治の戦略

青木倫治の経歴

青木倫治は1983年神奈川県に生まれました。神奈川県立生田高校を卒業した後は、中央大学経営システム工学科に進学。2006年に同大学を卒業し、アーティストのファンサイトやスポーツ業界のファンビジネスを手掛ける株式会社シーエー・モバイル(現CAM)に入社。2008年にWebプロモーションなどを行う株式会社zeronanaに出向。2012年には株式会社docksに入社し、webディレクターとしてiOSアプリのプログラムを担当していました。そして、2015年に現会長の小原崇幹に代わって、青木倫治がandfactory株式会社の代表取締役社長として就任しました。

青木倫治が手掛けるスマホ漫画アプリ

青木倫治は代表取締役就任前から漫画アプリの開発、運営に携わっており、その頃から漫画アプリには可能性を感じていたそう。当時は音楽も漫画も試し聴き・試し読みは無料でできるものの、無料で全コンテンツを利用できるサービスがない状況。そんな中、スマホのゲームアプリからは無課金で楽しめるサービスが充実していたことに着目し、スマホ漫画アプリの開発を開始しました。もちろん漫画を無料で公開するということは前代未聞で、出版社側にとってもなかなか受け入れずらい新事業です。そこで、青木倫治はまず単発の漫画を無料で掲載し、ユーザーの反応をもとに可能性を得てもらう方針に切り替えたのです。順調にユーザーを増やし続け、現在は出版社と二人三脚のように協力し合いながら、より人気のコンテンツを配信できるように日々邁進しています。

andfactory株式会社が提供するITの新技術の力はどんな影響をもたらすのか

andfactoryは新しくホテル業界にも参入しましたが、これには出版業界と共通した大きな動機があります。もともと出版業界とホテル業界ではデータの収集、解析という手法より、人それぞれの勘を頼りに方向性を決めることが多く、市場の変化にうまく対応できないことが課題となっていました。そこでandfactoryがデータを収集し、IT(人工知能)がそのデータを解析。andfactoryの持つ技術によって企業の持つコンテンツを生かし、よりニーズの高いサービスを提供することができるようになったのです。紙媒体の衰退が叫ばれる中、andfactoryでは出版社の「雑誌に代わるメディアを作りたい」という要望に応えられるよう、漫画を読む新しいメディアとして漫画アプリの認知を目指しています。