「AIと共存できる社会を創造する」Preferred Networks代表取締役社長 西川徹の目指す世界

西川徹の生い立ち

西川徹は1982年に生まれました。西川徹が初めてパソコン関連の技術に触れたのは小学4年のころ。プログラミング言語の入門書を読んで、独学を始めたそう。筑波大学附属駒場中学校に進学した西川徹は、入学祝で貰った中古のパソコンを自力で分解・修理し、ゲームなどのプログラミングに没頭。この頃からコンピュータが社会の中心になることを感じ取っており、さらにインターネットの研究をしたいと筑波高校に進学し、その後東京大学理科一類に進学します。大学卒業後は同大学大学院情報理工学系研究科修士課程に進学し、平木研究所でハードウェアとネットワークの研究を行いました。2006年には学生仲間とともにベンチャー企業を設立。主に自然言語処理や検索エンジンの開発を行っていましたが、西川徹は「自分立つ主導で技術を作りたい」と独立。その後2014年にPreferred Networkを設立しました。

学生時代はネットワーク研究に没頭?西川徹が起業に至った理由

西川徹は小学4年で初めてプログラミングに出会った時から、プログラミングの魅力には魅せられており、大学時代~大学院時代を通して大学生のプログラミング大会に出場するほどでした。大学院時代には念願の世界大会出場を果たし、そこでふと思ったのが「マイクロソフトのビル・ゲイツのように自分も新しいコンピュータを作りたい」という願望。そこで学生仲間とともにベンチャー起業に至ったのです。開発した検索エンジン「Sedue」は結果には全く売れませんでした。当時はベンチャー企業に投資を行うベンチャーキャピタル自体も珍しく、投資を受けても無知な出資者の意見に潰されてしまう事例を見てきた西川徹は、優秀な仲間と一緒に面白い技術を追求したいと出資を受け入れませんでした。しかし出資がなければ開発は加速しない「自由が逆に足枷となっている」状態に気付き、方向転換して独立したのです。
さらに当時はまだ注目されていなかったコンピュータの深層学習と話題のIoTを掛け合わせることで、さらに産業が進化できるのではないかと考え、現在のPreferred Networkが完成しました。

Preferred Networksは日本と世界にどんな影響を与えていくのか

Preferred Networkの手がけるAI技術では現在自動運転、産業ロボット、ライフサイエンスの3つの分野での導入を進めています。将来的には、人が困っていたらコンピュータが当たり前のように助ける、そんな未来が西川徹の目標だといいます。