~株式会社ゴーゴーカレーグループ 代表取締役 宮森 宏和金沢のカレーを世界のブランドに。宮森 宏和の経歴について語る~

宮森 宏和
経歴:1973年石川県金沢市生まれ。兼業農家の家庭で育つ。野山を駆け巡る活発な宮森氏は中学校と高校卒業後、パチンコで生計を立てていた。その後、当時はトレンドであった旅行専門学校へ通う。専門学校卒業後は旅行会社に就職し、ツアーコンダクターや旅行企画に従事。いずれは社長になることを目標に勤務していたが、不景気に突入して会社の先行きが不透明になる。その後、宮森氏が勤務していた会社が買収されてしまう。2003年8月会社を退職。地元のカレー屋で修業したのちゴーゴーカレーを創業。新宿に一号店を出店してからは次々に日本各地に出店していき、現在ではアメリカのニューヨークやブラジルにも展開をしている。

創業経緯

加賀百万石という土地柄もあるからか、当時の地方家庭のスタンダードなのか、宮森氏は兼業農家の家庭で育った。既に記載した通り旅行会社に勤務していたが所属していた会社の業績低迷による合併により、不遇を余儀なくされる。そんなさなか、2003年4月にニューヨークヤンキースに移籍していた松井秀喜選手が、メジャーリーグの開幕戦にて記録的な満塁ホームランを放つ。この時、宮森氏に稲妻に撃たれたような衝撃が走る。同じ石川県出身、そして同年代の松井選手が世界的な大舞台でホームランを打ったという事実に感化された宮森氏は、松井選手と同じ土地で活躍をしたいという意志に駆られ、ニューヨークに行くことを志すようになる。
2003年8月に会社を退職し、石川県のカレー屋で半年間の修行を行い、金沢カレーの作り方を習得。その後、ゴーゴーカレーを東京の新宿にて開業。開店日は松井選手の背番号を意識した5月5日。これがゴーゴーの語源である。店員のユニフォームもヤンキースの物を意識したものであるという。非常に松井選手にインスパイアされているが、店舗のゴリラの看板は松井選手の異名”ゴジラ”を使用したかったが著作権の関係で利用できない事がわかり苦肉の策として語呂の似ている”ゴリラ”にしたといわれている。宮森氏は、世界中の人からゴーゴーカレーが必要不可欠な存在になることを目指して事業を運営している。地域によって食文化が違う世界でカレーを主食にすることは非常に困難なことだろうが、一人でも、そして一色でも自社のカレーを口に運んでくれるように、全世界展開を目論む宮森氏。飲食業界の満塁ホームランを放つ日が来ることを期待して待ちたい。

エピローグ

宮森氏のように同世代の著名人に感化されて創業する社長は少なくないだろう。その事業領域は人によって様々だろうが、信念を持って創業された会社は非常に強固な会社であろう。