株式会社セキムラ新沼直哉

奥さんや旦那さんと結婚したところ、相手の実家が会社経営を行い、自らが嫁入り婿入りして後継者として頑張らないといけない場面があります。歯科向けの医療機器を製造販売する株式会社セキムラの代表取締役社長新沼直哉さんもまさにその1人。薬剤師として働き続け、会社経営をほとんどわかっていない中で社長となったことで大変なことが多かったようです。

社員からの信頼はなし

娘婿として株式会社セキムラに入社した新沼直哉さんは、創業者が突然事故で帰らぬ人となったことで社長を任されることになります。しかし、いきなりやってきた創業者の娘婿に対し、創業50年以上を誇る会社の社員は白い目で見るのは仕方なく、会社経営も悪化していたこともあって離職率が一気に高くなります。この状況に新沼直哉さんは、自らの経営不足もあって、これではどうにもならない、誰も味方はいないとばかりに、段々と抱え込んでいくようになります。

社員に頼ろうと決意

そんな状況で新沼直哉さんはあることに気づかされます。自分自身が社員の気持ちを理解しようとしていない、会社のことを勉強しようとしていないと気づき、まずはこんな会社にしていきたいというメッセージを出すとともに、そのためには社員の皆さんに頑張ってほしい、力を貸してほしいと訴えます。若き社長の言葉に社員たちは嬉々として喜び、協力的な姿勢を見せ、今日に至る復活劇が始まっていくのでした。