株式会社プレックス黒崎俊

人手不足に悩まされる業種は少なくありません。肉体労働の割に稼げない、これでは敬遠しても仕方ありませんが、一方で同じ業種で働き続ける人にとってより良い条件を求めたいのも当然です。物流会社やドライバーの強い味方になってくれるサービスを展開するのが株式会社プレックス。代表取締役社長は黒崎俊さんです。

医療介護系のベンチャー企業出身

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上智大学を卒業した黒崎俊さんは医療介護系を専門的に扱うベンチャー企業であるSMSに入社します。元々学生時代から事業を立ち上げていた黒川俊さん、3年間SMSで働く中で、産業全体が伸びる一方で物流の働き手が少ない、うまく機能しないことでイビツな状況が発生しているのではないかと考えます。様々な産業に手を出すことを考えた中で物流で勝負をしてみたいというのが決め手になったようです。

主な事業はマッチング

プレックスで手掛けている主な事業はマッチング事業です。ドライバーを探す運送業者、仕事を探すドライバーの間を取り持つ仕事です。物流業界では人手不足の問題が深刻化していること、一方スタートアップでコストがかかりにくいこと、SMSも人材から手をつけてどんどん大きくしていることもあり、マッチング事業がメインにしています。しかし、そう簡単に契約に結び付かないのも人材紹介の難しいところで、最初の半年はあまりうまくいかなかったのだとか。それもそのはず、これまで人材紹介をあまり使ってこなかった物流会社が多く、そのメリットが認知されていなかったことも背景にありました。

IT化が進めば巨大産業に

20兆円の巨大産業と言われる物流業界。しかし、インターネットなどに強いかと言われるとそうではなく、ペーパーレスとは程遠い状態になっているのだとか。ドライバーもそれは同じで、ネットですべてが完結するという簡単なものよりも電話一本で物事が決まっていく方が好まれるなどIT化とは程遠い状況です。現状は双方のデータをとにかく集め、付加価値をどれだけ高められるかに重きを置いているのだとか。起業してまだ日が浅く、まだまだ改善の余地はあるそうですが、20兆円の巨大産業でビジネスが成功すれば相当な売り上げになることは間違いありません。金脈は間違いなく見つけており、あとはそれをどのように活用するかにかかっています。黒崎俊さんの快進撃はまさに今始まったばかりです。