~株式会社カオナビ 代表取締役社長 柳橋 仁機 顧客の声をビジネスに変えた経営者~

柳橋仁機
経歴:1978年北海道釧路市出身。2000年3月東京理科大学大学院 基礎工学研究科 電子応用工学専攻 を修了。2000年6月アンダーセンコンサルティング(現 アクセンチュア株式会社)に入社し、教育機関や官公庁の業務改革プロジェクトにて、業務基盤の整備や大規模データベースシステムの開発業務などシステムインテグレーション事業に従事する。2002年7月には株式会社アイスタイル に入社して、事業企画担当として、中期事業計画・資本政策の策定、また、インターネットの情報を解析するデータベースシステムを開発する。2005年7月同社にて株式会社サイバーエージェントとのJV子会社である株式会社フラウディア・コミュニケーションズの立上げに参画し、経営陣として設立準備や業務整備を行い、初期の事業基盤を構築する。
2006年4月同社にて人事部門責任者として、人材採用/制度構築/人材開発/IPO審査対応/労務管理体制の整備などの人事関連業務に従事する。
2008年5月株式会社ジャパンオペレーションラボ(現 株式会社カオナビ) 設立 代表取締役に就任。

創業経緯

柳橋氏は起業をするも、事業内容自体を明確に決めていなかった。個人でシステムの受託開発等を行いながら生計を立てる日々が続く。だが、あるクライアントの依頼が柳橋氏の人生を変えることになる。社員の顔を表示して自由に並び替えられるようなシステムを作ってほしいという依頼を受けたのだ。人事部門の責任者をしていた彼自身が、そんなシステムがあればと思ったことだろう。クライアントたちにヒアリングをしていくと、人事管理が上手くいっていない企業が想定以上に多いことを知る。本格開発に向けて数々のベンチャーキャピタルに出資依頼を行い、とある1社が柳橋氏に賛同。5000万円の融資が決まる。優れたUIと多くの企業人事が抱える課題解決に貢献。2019年には満を持して東証マザーズに上場する。現在ではプロダクトの改善を試みつつ、HRテック領域最強の人材プラットフォームになることを目指している。

エピローグ

現代で一番わかりやすく市場価値を上げられるのはwebサービスの開発ができるレベルのプログラミングスキルだろう。だがそれ以上に自分の顧客の課題をヒアリングしてそれをビジネスに落とし込めるスキルのほうが汎用性が高いかもしれない。これを読んでいるビジネスパーソンは、ぜひ顧客の悩みに耳を傾けて、ビジネスチャンスを見出していってほしい。