~弁護士ドットコム株式会社 代表取締役 元榮太一郎-士業界をとっつきにくいものから身近にさせた張本人 元榮太一郎の経歴に迫る~

元榮太一郎
経歴:1975年12月14日アメリカ合衆国イリノイ州エバンストン市生まれ。神奈川県出身。中学の時にドイツに移住した経験も持つ。父親は大手半導体メーカー勤務で海外転勤が多かった様子。昭和を代表するような猛烈社員の父親の元育った元榮氏はその収入もあり、やりたいことはすべてやらせてもらっていたそうだ。高校は神奈川県立湘南高校に進学。一人暮らしを経験する。その後、慶応義塾大学法学部に進学し1998年に卒業。翌年、旧司法試験に合格。2001年に第二東京弁護士会に登録し、アンダーソン・毛利法律事務所(現 アンダーソン・毛利・友常法律事務所)に入所。M&Aや金融など企業法務を専門としていたが、2005年に退所し、独立してオーセンスグループ(現 弁護士ドットコム)を設立。2014年には東証マザーズに上場。日本初の弁護士兼代表取締役社長としての上場を果たす。2016年に衆議院議員として当選。現職中。2017年には弁護士ドットコム株式会社代表取締役会長に就任。

創業経緯

そもそも元榮氏が弁護士を目指すようになったきっかけは、自身が起こした交通事故だったようだ。学生時代に車を購入し運転していたところ事故を起こしてしまった。自分は無保険であったため個人と保険会社との折衝となるため、やはり丸め込まれそうになる。そんな折、母親の助言から弁護士に相談したところ、10:0の状態から7:3ほどまでに負担額が減ったそうだ。この原体験から、元榮氏は弁護士の力を感じて、士業の道を目指すようになる。
実際に司法試験に合格し、実務を経験するのだが、新興上場企業が証券会社を買収する案件を手掛けたときに事業家を志す。そして元榮氏の原体験から考えた際に、もっと弁護士と消費者の距離が近ければという構想につながり、一般消費者と弁護士をつなげるプラットフォームである「弁護士ドットコム」を創業する。この事業が軌道に乗り、同じく士業の「税理士ドットコム」もリリース。同じく人気を博した。現在では著作権侵害対策のサービスリリースやクラウドサインの監修なども手掛ける企業にまで成長している。

エピローグ

元榮氏は自分が困った経験をきっかけに弁護士になり、そして事業の種を思いついた。弁護士資格を取ることは難しいが、自分が困った事を事業の種としてとらえることは比較的容易ではないだろうか。元榮氏のように世の中に点在するちょっとした「困った」を解決できることは何かと考えてみてはいかがだろうか。