~楽天株式会社代表取締役会長兼社長 三木谷浩史 日本の一大経済圏”楽天経済圏”を創り上げた経営者~

三木谷浩史
経歴:1965年3月11日 兵庫県神戸市出身。父親は神戸商科大学で教鞭をとっていた。1972年 7歳の時に父がイェール大学研究員に就任したため家族で渡米し、2年余り過ごした後、帰国。1977年 岡山県の中学校に入学。寮生活を送る。その後、2年生の6月にスパルタ教育を理由に退学し、実家近所の明石市の中学校へ転向。この経験は後の糧になったという。1984年、1年の浪人生活を経験してから一橋大学商学部へ進学。2018年に提携を結んだウォルマートの日本法人CEO上垣内猛は大学の先輩である。
1988年 一橋大学商学部を卒業。日本興業銀行(現みずほ銀行)に入行。名古屋支店を経て、本店外国為替部配属。
1991年 銀行の1年後輩と結婚。社内留学制度でハーバード大学に留学。滞米生活で企業家への夢が芽生えた。1993年 MBA取得。
MBA取得後は、企業金融開発部で国際的なM&Aの斡旋を担当。孫正義氏や増田宗昭氏などが顧客であったという。
1995年の阪神・淡路大震災で叔父叔母を失ったことが人生観に大きな影響を与え、起業を決意する。

創業経緯

叔父叔母を亡くしたことで起業を決意した三木谷氏は日本興業銀行を退して本城愼之介氏と二人でコンサルティング会社のクリムゾングループを設立。慶大院卒の新卒者だったと2人だけの起業であった。
1997年にはクリムゾングループで稼いだ6000万円を元手に、株式会社エム・ディー・エム(現楽天)を設立する。
楽天創業から飛ぶ鳥を落とす勢いで成長していき、2002年アメリカの経済誌『フォーチュン誌』の若手富豪ランキング6位に選ばれる。この当時から3000億円近い資産を有していた。
2003年には「神戸に社会貢献したい」と、発足当時から赤字が続くJリーグ・ヴィッセル神戸を買収し、プロスポーツチームのオーナーとなる。また、2004年にはライブドアに続いて、プロ野球への新規参入を意思表明し、株式会社楽天野球団(楽天イーグルス)を設立し、本拠地を仙台市に置くことを決める。プロ野球とJリーグのオーナーを務めたのは三木谷社長が初である。

エピローグ

三木谷氏の経歴はまだまだ連なるのだが、正直書ききれないほど数々の会社の役員を経験している。詳しくはぜひ調べてみてほしいが、1つのカテゴリに特化せずにプラットフォームを構築し、それを軸に付随するサービスへと参入していくのは非常に有用な手段であろう。それでいうとクレジットカード事業とEC事業を抑えている強みは計り知れないであろう。