dely株式会社代表取締役社長、堀江裕介が持つ世界を変える力

堀江裕介の生い立ち

堀江裕介は1992年に群馬県で生まれました。2014年の慶應義塾大学在学中にdely株式会社を設立。2016年に2度の事業転換を経て、現在のクラシル料理動画サービスの提供に至ります。2018年にはレシピ動画本数が世界一となり、2019年には日本最大の女性向けメディアである「TRILL」をM&Aしました。

会社を設立するも挫折、そこからクラシルが誕生するまで

大学在学中にdelyを設立した当初、delyではフードデリバリーやキュレーションメディアを運営していました。しかしどちらのサービスも上手くいかずに撤退。事業縮小とともに20人のメンバーも失い、時間を費やしてもらったのに何も与えられなかったと悔しさを感じたといいます。そんな中思いついたのが料理動画のサービス。料理はファッションのように流行に左右されることがありません。堀江裕介はさっそく慣れない料理を動画に撮り、アップ。本人曰く出来栄えは夏休みの課題のような完成度の低い動画だったといいますが、それでも大きな反響を呼びました。当時の時点ですでに多くのレシピ投稿サイトが存在していましたが、料理動画を掲載するというものは珍しく、さらに堀江裕介はこの料理をプロの料理人に任せることで差別化を図りました。これにより、料理を動画で配信+プロの料理人による正しい情報を提供するというクラシルが誕生したのです。さらに堀江裕介が起業に至った理由のひとつに、学生時代に東日本大震災で何も力になれない無力さを実感し、次に同じような災害が起きたときには何かできるようになりたいという願いがありました。大学在学中の21歳のころ、周りと同じ土俵では自分の努力を最大化できないと考え、起業に至ったのです。

クラシルが世界各国の食卓に届ける幸せとは

堀江裕介がクラシルのサービスを提供する中でコンセプトとして掲げているのが、料理の負担となる部分を変えて料理を楽しめるようにしようというもの。料理をする際に負担になりがちなレシピ・献立の考案だけでなく栄養バランスにも配慮した食事という問題が、クラシルの動画を視聴するだけで解決してしまうのです。
さらに、堀江裕介はクラシルのサービスを世界展開の機会も狙っています。堀江裕介がクラシルを通して実現したいと思っているのは、「70億人に1日3回の幸せを届ける」ということ。国によっては自炊を全くしない国もあり、その国の食文化を豊かにすることが最終的な目標です。