株式会社はてな元代表取締役社長 近藤淳也の考えるブログが個人に与える価値は?

近藤淳也の生い立ち

近藤淳也は1975年、愛知県名古屋市で洋服店を経営する両親のもとに生まれました。4歳のころに三重県に移転し、三重県立四日市市南高等学校を卒業。その後京都大学理学部地球物理学科に進学。小学校のころから将来はレーサーになりたいと思うほど自転車に熱中していたため、サイクリング部に入部し、20歳のころにはアメリカ大陸横断を達成しています。大学卒業後は同大学の大学院に進学しましたが、自分のやりたいことは学問ではないと2000年に中退。それからしばらくは、カメラマンとして生計を立てていました。そんな中で生まれたのが有限会社はてなでした。2000年に会社を設立し、翌年は独学で習得したプログラミングを駆使して人力検索サイトはてなを公開しましたが、資金繰りは思うようにいきません。なんとか食い繋ぎながら過ごしていた中、2003年に公開したはてなブログが大ヒット。これによって会社が軌道に乗り始め、2004年には株式会社に組織を改めました。

父親の検索がきっかけ?はてなブログ開発の背景とは

近藤淳也がはてなを設立したのは、父親がインターネットで検索を行った際に情報収集がうまくいかず、「誰か教えてくれるサービスはないのか」と思ったのがきっかけでした。そのため人力検索はてなでは、質問を共有し、解決できるユーザーがその質問に回答するという質問掲示板サービスを提供しています。はてなを設立した当時、ITバブルがはじけたため起業して参入していくのには最悪な状況にも見えましたが、近藤淳也は今しかないと、資金を父親から借りて設立しました。さらに海外から受け入れるだけでなく、日本からのモデルを新たに提供したい、世界にインパクトを与えたいという思いがはてな設立を後押ししました。

近藤淳也の考えるブログが個人に与える価値

近藤淳也は今後、組織が個人を守ってくれない、守りたくても守れない時代が到来すると言います。根本的に個人より組織のほうが強い日本で万が一の状況が訪れた場合には、自分で対処しなければなりません。近藤純也はこの状況に着目し、個人の趣味や日常を発信するブログというツールで「個」として自分がどういう人でどういう人生なのかを表現してほしいと言います。近藤淳也は自分があって便利なモノを作ることを心がけて、今後も大きな可能性を秘めたネットの世界で挑戦し続けていく予定です。