塚田美樹
経歴:1993年生まれ。2016年に聖心女子大学哲学科を卒業。
大学在学中に衣服のレンタルサービスやカメラマンと旅行者のマッチングサービスなどを立ち上げる。大学3回生の時に母親から脱毛サロンを継ぐかどうか聞かれ、継がないことを決意。妹とのニューヨーク旅行で暗闇ボクシングに出会ったことがきっかけとなり創業を決意。2016年3月にb‐monsterを創業。6月に1号店である銀座店をオープン。現在は日本とアジアを中心に13店舗を展開。
創業経緯
大学1年目の時に衣服レンタルサービスを立ち上げるもプライシングとマーケティングが上手く噛み合わず事業を畳む。その後、カメラマンと旅行者のマッチングサービスをリリースするも全く利益を上げられず、これも早々に撤退をする。この結果に親から叱責されるがそれが悔しさとしてばねとなり、次事業を行うときは市場に求められるサービスを展開することを意識する。
妹でありb‐monsterの副社長である眞琴氏とニューヨーク旅行に行った際にフィットネス感覚で楽しめる暗闇ボクシングに出会い、ビジネスチャンスとしてとらえる。帰りの飛行機の中、姉妹で事業計画を作成し、母に出資を受けてb‐monsterを創業する。
なお、塚田姉妹の両親はどちらも経営者である。父親は株式会社ツカダ・グローバルホールディングス代表取締役社長を務める。持ち株会社とそのグループ企業の経営管理・監督、ゲストハウスやホテル・レストランの企画開発とその運営をしている企業である。また、マザーズにも上場している大企業だ。
母親は株式会社エム・シーネットワークスジャパンの代表取締役。エステサロンの経営と衣料品などの輸入販売を手掛けている。脱毛サロンの「銀座カラー」を関東圏を中心に全国展開している。娘二人の創業に出資し、b‐monsterとは資本関係がある。
塚田姉妹の目標は本場ニューヨークへの出店。年商20億円越え企業に成長したb‐monsterはまさに”be-monster”モンスターになったといえよう。
エピローグ
塚田氏は経営者の両親の元で育ったから成功したと思う人がいるかもしれない。確かに資本的な観点ではアドバンテージがあったかもしれないが、「これがやりたい」というその思いを大切にして自分の信念に忠実に従ったと感じる。b‐monsterがニューヨークに逆輸入される日が待ち遠しい。