モンスト開発の秘訣?株式会社ミクシィ代表取締役社長、木村弘毅の信念

木村弘毅の生い立ち

木村弘毅は1975年東京都杉並区で生まれました。東京都立杉並高等学校を卒業したのち、東京都立大学工学部電気工学科に進学するも中退。その後は父親が脱サラして創業した電気設備関連会社で営業を務めていました。それからは2003年に入社したモバイルプロダクション、2005年に入社したインデックスを経て、2008年にミクシィ本社でモバイル事業部に配属されました。ミクシィでは同社が提供するサービスmixiの事業本部企画部や、大ヒットゲーム「モンスターストライク(以後モンスト)」の立ち上げに参加するなど、業績に大いに貢献。その後、モンスト開発プロダクトオーナーやスタジオ部長、新サービスXFLAGの事業本部長などを担当し、2018年にミクシィ代表取締役社長に就任しました。

モンストはなぜヒットした?木村弘毅の掲げる信念とは

では国内を風靡したモンストはどのようにして開発されたのでしょうか?実は、モンスト開発には木村弘毅の信念が深く関わっています。木村弘毅が大切にしている信念の一つが「自己破壊経営」です。これは過去の成功を否定してでも、新しい一歩を踏み出すことが大切だという意味。これにより、スマートフォンの特徴をうまく利用したゲーム開発に繋がりました。2つめがファンに愛されるサービスを作るには「魂や感情を乗せて熱量をこめる」ということ。モンスト開発中も常にはしゃぎながら進めていたそうです。

株式会社のミクシィの目指すフレミリー市場とは

モンスト開発によって新たに創造されたものがあります。それはモンストの評価を家族や友人の間で口コミとしてとられる、コミュニケーション性です。株式会社ミクシィの目指す先は、単にゲームを作るだけでなく新たな遊びの空間を創造し、コミュニケーションを図ってもらうこと。主に友人や家族とのコミュニケーション、「フレミリー市場(フレンド+ファミリー)」に注視していて、今後はスポーツと健康(ウェルネス)を友人・家族間とのコミュニケーションで活性化できないかと考えています。スポーツはファンが家族や友人を誘ってスタジアムに向かうことで、スタジアムの活性化を。健康では主に中高年を対象に家族・友人と通いやすいスポーツジムの設立を計画しているそうです。こうしたフレミリー市場という新たな定義を創り出すことで、新規事業へも思い切って踏み出せるのではないかという木村弘毅の考えも含まれています。