株式会社ココナラ代表取締役社長、南章行が目指す個人の価値の創造とは

南章行の経歴

南章行は1975年に愛知県名古屋市に生まれました。高校2年の頃にはすでに将来のビジョンが決まっていて、三井物産に就職することを決めていたため三井物産への就職率が高いという理由で慶応義塾大学経済学部に進学。当時、南章行は相当な逆算主義で、この先の目標が決まったらひたすらそのためだけに無駄のない選択をしていたそうです。そんな南章行を変えたのが大学3年の1997年に起きた山一證券の倒産でした。逆算主義では長期間のスパンには対応できないことに気付き、金融業界に進むことを決意。1999年大学を卒業した南章行は三井住友銀行に就職し、2004年にはアドバンテッジパートナーズで企業買収を担当しました。2009年には自身のスキルを高めるためにオックスフォード大学経営大学院に通い、その後日本でNPO法人二枚目の名刺の立ち上げを経て、2012年に株式会社ウェルセルフ(ココナラ)を設立しました。

ココナラ誕生の秘密?南章行がオックスフォード大学で受けた影響とは

南章行はもともと、企業買収の理念を学ぶためにオックスフォード大学に通っていましたが、そこでは社会企業を勧められたり、仲間内の話で「企業買収ファンドは金の悪魔だ」と言われたりと大きな衝撃を受けました。オックスフォード大学は企業買収の他、社会企業に関しても有名な大学で、南章行は利益最大化と同時に「誰にとっての利益になるのか」という理念を学びました。さらには誰かから評価される、自分が社会に与えた影響がよりインパクトを持って広まっていく、などの金銭には変えられない喜びも学んだと言います。これにより「生きる力の獲得支援」という信念をもとに、日本に戻ってNPO法人の立ち上げに尽力。もともと誰かの生きるための支援を行いたいと考えていた南章行は2011年の東日本大震災で支援の大切さを改めて実感し、株式会社ココナラ設立に踏み切りました。

南章行の信念がこもったココナラが社会に与える影響とは

現在ココナラでは自身のスキルを売り買いできるスキルマーケット「ココナラ」のほかに、気軽に法律相談ができる「ココナラ法律相談事務所」、いろんなサービスを比較し予約できる個人ショップ「ココナラミーツ」を展開しています。学生時代から、自分の価値をどう見出すかを問い詰めてきた南章行はココナラというサービスが生まれた事実が自分の価値であると言います。ココナラが提供するスキルを生かすプラットフォームは、これからも誰かの価値を想像し、生きるための支援に繋がっていくでしょう。